国家試験の乗り切り方。視覚優位、逆算式の勉強法。
国家試験が苦痛だった。
将来使うことがまずないだろう、血液腫瘍の抗がん剤を覚える必要性が何一つ理解できなかった。そもそも、精神科を目指していた自分は、身体疾患の多くに興味がなかった。
偏差値上げゲームは得意だったはずだが、大学受験が終わった段階で、それ自体を楽しむモチベーションはなくなった。
がんばって図書館に籠もって、勉強時間を記録してみたり、友人と話して危機感を煽ったりしてみたが駄目だった。
極度に飽きっぽい僕は、過集中に入らない限りは1時間以上座っていることが困難だった。
抗鬱薬を飲んだり、スマートドラッグを飲んだりしても全く勉強時間は増やせなかった。
そこで、逆に考えた。勉強時間を増やすことは諦めて、集中力を高めることで乗り切れないか? 次のようにやってみた。
①クエッションバンクを1秒1ページでめくっていく。図とか問題文の枠の位置とかをなんとなく覚えて、次に答えだけ覚えて、キーワードだけ覚える。答えを覚えきったら、なんでその答えが選ばれるのか考える。
②飽きたら他の科の勉強に移る。勉強自体に飽きたら場所を変える。まちなかのカフェと点々とする。それでも飽きたらまちなかをうろつく。
最終的にはなんとか平均点くらいで合格できた。
振り返ってみて良かったポイント、これからも活かせそうなポイントは2つ
1.視覚優位の勉強法をする 2.逆算式勉強法をする
1.視覚優位の勉強法をする
勉強法の好みに合わせた勉強法を選ぶと良いという説はあるらしい
https://anatomy.med.gunma-u.ac.jp/?p=12450
僕は昔から、何かを思い出す時に、これはあの本のここらへんに書いてあったなあという感じでイメージで思い出していたので視覚的な勉強法が向いていたんだろう。
なのでページ構成が変わってしまったりする電子書籍は苦手である。
2.逆算的勉強法をする
なぜこれを勉強する必要があるのか、というのがわからないと全くモチベーションがわかない人間である。今になって基礎医学を勉強したい気持ちはあるが、医学部低学年の時は全くモチベーションがわかなかった。
こういう症例にはこのような鑑別診断をあげて、このような治療をする。ということを提示された上で、その理由を学ぶスタイルが好きだ。
だから、基本事項から始まるボトムアップ型の多くの教科書を通読するのが非常に困難である。症例提示型のトップダウン型の参考書なら、実臨床で問題意識を自分が持ってさえいれば、読み通すことができる。
ただ、自分に限らず、多くの人間は視覚優位な気がするし、症例ベースのほうが頭に入りそうだけどどうなんだろう。どうですか?